2012年06月03日

釣りキチになれ!

 6月2日〜3日、13人の子供達と三浦半島の三戸海岸でキャンプをした。山仲間でもあるサバイバル登山家の服部文祥氏と今年山岳ガイド協会の正式認定を受けたプロガイド井出光俊君と私の三人でリーダーを務めた。NPO法人ふれあい自然塾の正式行事としての海のキャンプは今回が初めてである。

このキャンプのテーマ(伝えたいこと)は自ら生き物を捕まえ、そしてその命を頂戴する(食べる)というプログラムだ。(続き↓)

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午前10時京浜急行三崎口駅に行くと、参加者が全員元気な笑顔を見せた。オリエンテーションの後いくつかのアイスブレイキングをやり、キャンプネームで名札を作った。二日間一緒に過ごすチームを発表し、それぞれの家(テント)を建てた。そしてチーム名を考えチーム旗を作成し、いよいよ準備が整った。

昼食後、マイロッドにサビキ針を付けて釣りが始まった。今回の狙いはサバ、アジ、イワシだが、この防波堤ではいろんな種類の魚が釣れる。子供達に魚の種類も覚えてもらうために、簡易図鑑をA3洋紙に3枚用意して、釣りビンゴにチャレンジした。

狙ったサバは不調だったが、竿を入れたとたん良型のウミタナゴが掛かり、子供達のモチベーションは一気に高揚した。トウゴロイワシ、ヒイラギ、ハゼ、ネンブツダイ、ベラ等次々に子供達の竿をしならせた。

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焚き火に火を付け、皆で料理をした。子供達は初めて自分で仕留めた獲物の天ぷらを食べた。

「いいか!みんなが毎日食べている魚や肉は、誰かがこうやって殺してくれているんだぞ!」

服部リーダーが子供達に、このキャンプのテーマを伝えた。

生きている魚を怖がって掴めなかった子供達も深くうなずいた。

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我々が目指すキャンプはシンプルで自由度が極めて多いキャンプだ。が一方でそれはリスクが高いキャンプになってしまう。それなりのリスク対策が必要なので私は昨年日本キャンプ協会が主催する合宿セミナーと資格試験を数回受けた。

この経験によって、例えプレーヤーとしての能力が高くても、指導者としての能力が高いとは限らないことが身に染みて分かった。出来る事と教える事はかなり違った能力なのだ。指導者が時に機会を与え適宜指導する事によって、人はある瞬間に覚醒し猛烈に何かを学び始める。情熱誕生の瞬間だ。

少し飛躍するかもしれないが、人を育てる事を後回しにしてきたツケは、後で必ずまわってくるのではないだろうか。より良い家庭や組織や社会を作るには、地道な人材育成が必要だと思う。そういった意味でも組織的キャンプ(教育的キャンプ)は単なる野外体験学習という事ではなく、実社会に通じる懐の深い実体験であると言える。

二日目は80%の雨予報であったが、早朝4時頃から浜で遊びはじめた子供達の声が聞こえた。学校は寝坊しても、キャンプの朝は皆早いのだ。有り難い事に天気予報は外れたようだ。魚を数十匹殺して食べた行為に対して、神様は怒るどころか大いに味方してくれたのだ。朝から二時間ほど魚釣りをし、その後自然の海岸線が続くエビカ浜まで磯トレッキングを試みた。子供たちは、昼食までの自由時間を三々五々洞窟探検をしたり、ロープ相撲をしたり、焚き火をしたりして遊んでいる。

ビバーク地から徒歩1分の創作家庭料理「廣司」にお願いして、昼食と反省会、そして表彰式を行った。残念ながら釣りビンゴを達成したチームはなかった。すっかり皆仲良しになって三崎口の駅へと向かった。組織的キャンプはレジャーではないので、楽しいとかつまらないといった事ではなく、その真価はそれぞれが数年経ってから「あの時の体験が・・・」と気付くものなのだ。

子供達よ、みんな釣りキチになれ!

posted by ユウトハンズ at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 認定NPO法人ふれあい自然塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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